3位:ファブリシオ
生年月日:1990年3月28日
移籍先:ポルティモネンセ(ポルトガル)→浦和レッズ
移籍日:2018年7月1日
移籍金:500万ユーロ(約8億円)
ブラジル人のファブリシオは、2018年7月に500万ユーロ(約8億円)の移籍金で浦和レッズに加入した。
ファブリシオは2011年からポルトガルのポルティモネンセに在籍し、2016シーズン後半戦には期限付き移籍で鹿島アントラーズに加入。すでにJリーグでのプレー経験を持つ選手だった。
その後、2017/18シーズンにポルティモネンセでリーグ戦29試合に出場し、15得点6アシストを記録していたファブリシオに浦和が注目し、獲得に成功した。
シーズン途中で浦和に加入したファブリシオは、すぐにチームにフィット。加入後のリーグ戦7試合で、ジュビロ磐田戦でのハットトリックを含む6得点を記録し、素晴らしい滑り出しを見せた。
しかし、9月1日のセレッソ大阪戦で試合開始直後に左膝前十字靭帯損傷および内側半月板損傷という重傷を負い、長期離脱を余儀なくされた。復帰は翌2019年5月までかかった。
復帰後のファブリシオは、かつての得点力を取り戻すことができなかった。2019年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、広州恒大との第1戦で貴重な1点を決めたものの、Jリーグでは振るわず、14試合で2得点に終わった。そして、2020年夏に期限付き移籍の形でポルティモネンセに復帰した。
2018シーズンの浦和といえば、深刻な得点力不足に苦しんでいた。そこでポルティモネンセでゴールを量産していたファブリシオに大金を投じて獲得し、この補強がうまくいったように見えた。ケガさえなければ500万ユーロ(約8億円)を投じた価値があったかもしれないが、Jリーグ史上3番目の高額移籍に見合うインパクトは残せなかった。