7位:ドゥドゥ
生年月日:1983年4月15日
移籍先:フィゲイレンセ→柏レイソル
移籍日:2004年1月1日
移籍金:390万ユーロ(約6.2億円)
柏レイソルではこれまでに数多くの「ドゥドゥ」がプレーしてきたが、2004年にブラジルのフィゲイレンセから加入したドゥドゥは、特に期待を集めた一人だ。柏が支払った移籍金は390万ユーロ(約6.2億円)とされている。
ドゥドゥは2003年、U-20ブラジル代表としてFIFAワールドユース(現U-20ワールドカップ)に出場。攻守に万能なボランチとして活躍し、U-20サッカー日本代表の坂田大輔らと並んで大会得点王となる活躍で優勝に貢献した。
大会閉幕後の2004年、その将来を嘱望された才能が柏に加入した。しかし、未来のブラジル代表の中心選手になるかもしれないという期待が寄せられたが、環境やJリーグへの適応に苦しみ、リーグ戦11試合で2得点にとどまった。
半年後にはフランスのスタッド・レンヌに期限付き移籍。結局、柏に復帰することはなく、移籍金に見合う活躍を示すことはできなかった。
柏にとって不幸中の幸いだったのは、ドゥドゥの価値が大きく下がらなかったことだ。レンヌでの期限付き移籍を経て、2004年にはブラジル代表としてコパ・アメリカ優勝メンバーとなり、翌2005年冬にはロシアのCSKAモスクワに移籍。この際の移籍金は350万ユーロ(約5.6億円)とされ、損失は最小限に抑えられた。
ドゥドゥが日本に適応して活躍する姿を期待したファンにとっては残念な結果となった。環境が大きく変化する移籍には必ずリスクが伴うものだということを改めて証明した取引だったと言えそうだ。