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「そこは自分の役割」畠中槙之輔はセレッソ大阪で「優勝を目指す」。「どういうプレーを求められるか、理解を深めていけば…」

シリーズ:コラム text by 編集部 photo by Getty Images

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セレッソ大阪DF畠中槙之輔

【写真:編集部】

新加入の畠中槙之輔「そこは僕もアジャストしていければいい」

 セレッソ大阪は22日、タイでの一次キャンプを終え、宮崎で二次キャンプをスタートさせている。宮崎では初日から密度の濃いトレーニングが行われた。アーサー・パパス監督の下でスタートを切ったセレッソで重要な存在となるであろう畠中槙之輔に、22日の練習後に話を訊いた。


 2019シーズンのJ1リーグを制した横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督を支えていたパパス氏が、今季からセレッソの指揮を執ることとなった。当時のマリノスで攻撃的なスタイルを最終ラインから支えていたのが畠中だった。6年半を過ごしたマリノスに別れを告げた畠中は、セレッソの監督となったパパス氏と共闘する道を選んでいる。

 パパス監督はポステコグルー監督がそうだったように、選手たちから“ボス”と呼ばれる。ただ、両者が全く同じスタイルを志向しているわけではない。畠中は「戦術のところで(ポステコグルー監督とは)ちょっと違いがあるので、そこは僕もアジャストしていければいい」と話していた。

 とはいえ、方向性として似ていることは確かなようだ。「ボールを軸にしっかり戦えるチームを目指している」と言い、「ハイプレスをかけてボールを奪いに行くスタイル」だとパパス監督は志向するサッカーを説明する。畠中は「どういうプレーを求められるか、理解をもっと深めていけば、より充実したシーズンになる」と来るシーズン開幕に向けて意気込んだ。

「やるからには優勝を目指す」と畠中は言い切る。8月に30歳となる畠中にとってこの移籍は大きなチャレンジでもある。「自分の感覚と周りの感覚で違う部分はあるので、そこを話し合いながら、ちょっとずつズレをなくしていかなきゃいけない」。その先にチームの勝利があり、それを続けていくことが優勝に近づく唯一の道になる。畠中も「それが自分の役割なのかなと思っています」と求められているものを自覚している。

 指揮官は「ファミリー」を強調し、規律の遵守と一体感を求める。メリハリの効いたトレーニングや、コーチングスタッフから投げられる明確な指示など、随所に新たな風が吹き込む。

(取材・文:加藤健一【宮崎】)

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