フットボールチャンネル

Jリーグ 6日前

北海道コンサドーレ札幌は大きく変わる。岩政大樹新監督が目指す理想像。「勝手に選手が見つける」サッカーとは【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

就任当初、岩政監督には迷いがあった?

 しかし、1月18日に行われた栃木戦に比べると、21日の長崎戦の方が、2本目の途中に数人メンバーが替わった後でも、チームの機能が落ちなかったことに関して、岩政監督も「そうですね。11人プラスアルファのところが徐々に埋まりつつあるのと、4本目のメンバーで芽が出てきた選手たちもいる」と目を細めた。

 開幕から数試合で決着を付けるレギュレーションであれば、現時点のベストメンバーと考えられるスタメン11人とプラス数人が基準に達していれば、十分に戦える。しかし、シーズンは長い。

 岩政監督は現在のスタイルで戦えるメンバーをいかに、ここから20人、最終的には30人まで広げていけるかが、指導者としての手腕が問われることを認めている。

 札幌の監督に就任した当初は「オーソドックスな形にするかどうかも自分の中で迷っていた」と岩政監督。しかし、思い切ってやりたいスタイルを選手たちに提示したところ「これをやってみたい」という反応があったという。

 もちろん結果の世界であり、特にJ2は最終的にサッカーが面白いかどうかではなく、J1に昇格できたかどうかで評価は決まる。J1に長く在籍してきた札幌のようなクラブであれば、尚更だろう。その重みは“常勝軍団“と言われてきた鹿島というクラブで、結果に向き合ってきた岩政監督は百も承知で、このサッカーで札幌を再びJ1のステージに上げると決断した。

 そのチャレンジをリスペクトしながらも、ここからシーズンで導き出されるプロセスと結果をシビアに見ていきたい。

(取材・文:河治良幸)
 

【関連記事】
【一覧】移籍情報2025 Jリーグ全60クラブ 新加入・昇格・退団・期限付き移籍・現役引退
最も集客した試合は? J2観客数ランキング1〜10位【2024年】
やはりレベルが違う!? J1→J2移籍で大活躍した選手10人 【了】
1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!