フットボールチャンネル

Jリーグ 9時間前

サッカークラブと地域をつなぐプロ人材。「困った時は横浜F・マリノスを頼ろう」そんな存在になるための“きっかけ作り”とは

シリーズ:コラム text by 舞野隼大 photo by 編集部

「F・マリノスがきっかけで知れた」をもっと増やしていきたい

──昨シーズンはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)もあり、かなりの過密日程でした。選手に協力を仰ぎにくい、もどかしさはありませんでしたか?

「もどかしさはありませんでしたが、調整が例年以上に難しいシーズンではありました。ただそのような中でも、試合2日前に畠中槙之輔選手が自分の母校へ出向いてくれるということがありました。畠中選手自身も『ぜひ行きたい』という思いを強く持っていてくれたこともあり、2日後にアウェイでの試合がある中でも実現することが出来ました。畠中選手だけでなく、そういう思いを持ってくれている選手は他にも多くいます。ですので、実施が難しいと思われるような状況であったとしても、勝手に自分たちで難しいと決めつけずにダメもとでもチャレンジをしていき、ホームタウンでの選手たちの活動の場をもっともっと作っていきたいですね。

 多くの方に応援してもらえたら、選手も『もっと頑張ろう』というモチベーションにもなり、それがきっかけで試合でもさらに活躍してくれるのではないかなと思っています。そうなれば地域の方もより喜んでくれると思いますし、私たちスタッフもとても嬉しいです。そうした選手と共に行う活動をもっと増やして、サッカーをあまり見ない方に対しても、クラブや選手のことをもっと多くの方々に周知してもらえるように、私たちが頑張らないといけないなと思っています。ただ、現状をネガティブに捉えているわけではなく、まだまだ“伸び代”がたくさんあるとポジティブに捉えています」

──服部さん自身、今後やっていきたいと考えていることはありますか?

「先ほど話したような読書推進やSDGsに関する取り組みもそうですが、『横浜F・マリノスがきっかけで知れた』と言ってもらえるような、そんな役割が果たせたらいいなと思います。サッカー・スポーツの力でホームタウンをもっと盛り上げていきたいですし、『困った時はF・マリノスを頼ろう』と多くの人に思ってもらえる存在になりたいです」

(取材・文:舞野隼大)

【関連記事】
【一覧】移籍情報2025 Jリーグ全60クラブ 新加入・昇格・退団・期限付き移籍・現役引退
Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング1~10位。人気や育成、成績など各指標からJ1〜J3全60クラブを順位化
最も人気だったクラブは? Jリーグ観客数ランキング1~10位【2024年】 【了】
1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!