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初の対外試合は大分トリニータに苦戦
横浜F・マリノスは22日、大分トリニータと30分×3本の練習試合を行った。1本目はアンデルソン・ロペスや渡辺皓太ら主力と、遠野大弥や鈴木冬一ら新戦力が混ざる形で起用され、[3-4-3]の布陣が採用された。試合は3本目に大分が決めたゴールが決勝点となり、0-1でマリノスは敗れている。
両チームとも[3-4-3]の布陣で、大分がマンツーマン気味で対応してきたこともあり、マリノスのビルドアップは硬直した。大分にとってはおあつらえ向きの奪い方ができる場面もあり、そこから速攻でマリノスゴールに迫った。1本目はほとんどシュートに持ち込めないばかりか、GK朴一圭の好セーブに救われる形でピンチを切り抜けるのがやっと。チームとして課題を残すこととなった。
「相手がマンツーだったときの練習をしていなかったので、それはこれからやっていかないといけない」と話したのは左シャドーで起用された遠野。味方との距離感を改善点として挙げ、「チームのやり方と個人の戦術がある。そこは考えて1人ひとりがやっていかないといけない」と話した。
スティーブ・ホーランド監督の下でプレシーズンをスタートさせてまだ12日で、20日に宮崎キャンプをスタートさせたばかり。この試合が初の対外試合だった。サッカーは相手を見ながら出す手札を変えていかないといけないが、現時点ではまだ自分たちにどんな手札があるのか、味方同士で認識をすり合わせている段階に見えた。「チームのやり方」を浸透させたうえで、相手の出方を見ながら「個人の戦術」で打開していくのが最終的にたどり着きたいところだろう。
指揮官はあえてそういった状況を作り出しているようにも感じる。というのも、指揮官は「ミックス」、つまり既存の選手と新戦力を混合して起用したことを繰り返し述べていた。1本目には主力メンバーに遠野や鈴木、2本目の途中からは若手に喜田拓也やエウベル、永戸勝也を入れた構成にしていた。