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お金の無駄遣い…。アーセナル冬の大失敗補強6人。屈指のメガクラブで輝けなかった男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:パブロ・マリ(スペイン国籍)

パブロ・マリ
【写真:Getty Images】

生年月日:1993年8月31日
移籍金:600万ユーロ(約9.6億円)
通算成績:22試合1得点0アシスト

 サッカー界では貴重な左利きセンターバックであることに加えて、鋭いロングフィードという飛び道具もある。DFパブロ・マリは、大きな期待を受けてアーセナルに加入した。

 マリは、母国スペインのクラブで経験を積んだのち、2016年にマンチェスター・シティの一員に。同クラブには4シーズン在籍したが、期限付き移籍の連続で、最後までトップチームでの出番は訪れなかった。

 しかし、2019年のフラメンゴ(ブラジル)への完全移籍がマリの評価を大きく上げることになる。同クラブではレギュラーの座を獲得し、ブラジルリーグでの優勝と、コパ・リベルタドーレス制覇を経験した。

 その輝かしい実績と、安定した守備力を高く買ったのがアーセナルだ。不安を抱えていた最終ラインにテコ入れする即戦力として、2020年1月に期限付き移籍でマリを獲得した(同年6月に完全移籍に切り替わっている)。

 だが、スペイン人ディフェンダーは前評判通りの活躍を見せることができなかった。負傷離脱が続き、その間にクラブは同じく左利きのガブリエウ・マガリャンイスを獲得。彼が台頭したことにより、マリは余剰戦力となってしまった。

 また、プレミアリーグに必要なアスリート能力も十分ではなかったように見えた。同選手は身長193cmと世界基準のフィジカルをもっていたが、スピード勝負は苦手。足の速い相手選手に苦戦する試合も少なくなかった印象だ。

 最終的にアーセナルでは、公式戦22試合に出場。その後、ウディネーゼ、モンツァとイタリアのクラブへ期限付き移籍した後、2023年にモンツァに完全移籍を果たしている。

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