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昨季はJ1昇格1年目ながらリーグ戦を6位で終えた東京ヴェルディ。主力のほとんどが残留し、今季はさらに新たな戦力も加わった。そのうちの一人である鈴木海音は、アカデミー時代から過ごしたジュビロ磐田を離れる決断は「簡単じゃなかった」と語りながらも、自身の目標を叶えるために移籍を決断したという。(取材・文:河治良幸)
昨季とは一転、周りの見る目が変わる新シーズンの東京ヴェルディ
沖縄でキャンプを行っている東京ヴェルディは昨シーズン、J1昇格組ながら6位という躍進を果たした。新シーズンは周りの見る目が変わり、警戒や対策も強まることが予想される中で、どう打ち破っていくかが上位進出の鍵を握ることになりそうだ。
キャプテンの森田晃樹は「やること自体はこれまでと変わらない」と主張しながらも、主力のほとんどが残留したところに、ガンバ大阪から移籍してきた福田湧矢などの新戦力がフィットすることで、3年目となる城福浩監督が構築してきたベースに、プラス効果がもたらされることに期待をかけている。
主に守備面でプラス効果が期待されている一人が、J2に降格したジュビロ磐田から完全移籍で加入した鈴木海音だ。10代からアンダーカテゴリーの代表を経験し、昨年のパリオリンピック(五輪)のメンバーでもあった鈴木は22歳の有望なセンターバックで、ボールを奪う前向きな守備と配球センスに優れている。
相手のFWを厳しくマークしながらマイボールにする能力に関しては、1月20日に行われた浦和レッズとの練習試合を観ても、際立つものがあった。城福監督も鈴木が、同じく磐田から来たMF平川怜とともに、チーム合流から次第に良くなってきていることを認めながらも「まだまだ伸ばしていける」と強調する。
鈴木自身はアカデミーから育った磐田を完全移籍という形で飛び出した理由に関して次のように語っている。