フットボールチャンネル

「凄い武器」鹿島アントラーズ17歳FWを鬼木達監督が評価。J3金沢に苦戦、負傷者発生も徳田誉が存在感を示す

text by 編集部 photo by Editors

Jリーグ 最新ニュース

鹿島アントラーズFW徳田誉
【写真:編集部】

J3ツエーゲン金沢に苦戦も若手が存在感

 宮崎キャンプを行っている鹿島アントラーズは21日、ツエーゲン金沢と練習試合(45分、45分、30分の3本)を行い、3-0(1本目:0-0、2本目:3-0、3本目:0-0)で勝利した。1本目は劣勢を強いられるも、2本目では改善に成功した。2本目では開始早々に師岡柊生が技ありのゴールを叩き込み、徳田誉が2得点。若手が存在感を示した。

 
 
 コンディションなどで欠場した選手もいたが、1本目には現時点で主力と位置付けられる選手たちがメインに起用された。梶川裕嗣がゴールマウスを守り、最終ラインは左から安西幸輝、キム・テヒョン、植田直通に加えてユースから昇格した松本遥翔が抜擢されている。中盤には三竿健斗と柴崎岳が並び、右サイドには舩橋佑、左サイドには田川亨介が置かれ、最前線には鈴木優磨とレオ・セアラが入った。

 試合序盤からアクシデントが続いた。田川が相手からボールを奪おうとアクションを起こした際、右太もも付近を気にする仕草を見せ、プレーを止めた。さらにレオ・セアラも1本目の途中に重い足取りでピッチを後にした。

 鬼木達監督は「気になるところはあるかもしれないですけど、大きなもの(怪我)ではない。キャンプの中で、気になるところがあったら早めに言ってくれという話をしているので」と軽傷であるとの見方を示す。大事を取っての交代であったことを示唆したが、この時点で詳細には言及できず、「まだ分からないので、長引かないことを祈っている」と述べた。

 主力がプレーした1本目はシュートチャンスまで持ち込めず、反対に何度もピンチを迎えたが、スコアレスで終えた。鬼木監督は「まだまだやらなきゃいけないことは多い」と課題を認めつつも、「取り組んでいることとか、チャレンジしてくれている部分が本当に多い」と成果を強調する。

 チームとして課題が出る一方で、2得点を挙げて存在感を示した徳田誉については「特にボックスのところでは凄い武器を持っている」と評価。一方で「相手を見てやれるようになるともっといい選手になる」とさらなる成長を求めた。

 新体制での始動から約2週間が経ったが、開幕までは3週間以上が残されている。チームとして現時点では積極的に取り組んでいることが重要で、それ自体が収穫と表現することもできそうだ。

(取材・文:加藤健一【宮崎】)

【関連記事】
「変わってきたのかな」鹿島アントラーズに変化の兆し。荒木遼太郎「みんな受けに行くようになった。相手を見て…」
「何を残せるか」キャリアの終わりも覚悟した小池龍太の自問自答。「自分が鹿島アントラーズに呼ばれた理由は…」【コラム】
【一覧】移籍情報2025 Jリーグ全60クラブ 新加入・昇格・退団・期限付き移籍・現役引退 【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!