「自分のペースで」昨季と異なる体へのアプローチ
「犬も一緒に家族旅行に出掛けた以外は基本、大阪にいました。実家に帰ろうとも思ったんだけど、犬が乗り物酔いしちゃうから新幹線に乗れなくて。置いていくのが可哀想だから、僕と犬とでお留守番(笑)。クラブハウスに来て動いた日もあったし、その辺を走りに行ったり、ドッグランに行ったり。茨木市の彩都に200段くらいの長い階段があるので、そこで走り込んだりもしていました。あとは去年、臀部痛をかばうために変な踏み込み方をしていたのが癖づいてしまっていたので、その改善にも取り組んだかな。今、始動してちょうど1週間くらいだけど、総体的にはいい感じで動けています」
昨年のこの時期は移籍してきたばかりということもあり、少し肩に力が入っていたところもあったが、今年はすごくリラックスして体づくりにも向き合えている。
「入ってきたばかりの時って、まずはガンバに慣れなきゃいけないし、率直に『レベル高いな』って感じていたから。それもあって、少し背伸びしてというか、持っているもの以上のものを出そうとしていた自分がいたんです。
でも今年は同じ頑張るにしても、自分のペースで体を作ろうって思えているというか。去年のシーズンを通して揉まれて、自分の感覚でプレーできるようになったからからこそ、変な焦りもない。去年もそうでしたけど、ケガで離脱しちゃうとコンディションを作り直すのが難しくなるし、体さえしっかり作っておけばやっていける自信もあるから、そういう意味でもこの時期はしっかり体に目を向けて過ごしているし『シーズンを通してケガをしない自分』に重きを置いています」
それは昨年以上に『数字』にこだわるためでもある。思えば加入したばかりの頃は「もともと点をバンバン取るようなタイプじゃないから数字はそこまで意識していない」と話していた山田。だが、シーズンが進むにつれ、その考えに変化が生まれたという。