Jリーグ 最新ニュース
昨季の明治安田J1リーグで4位だったガンバ大阪は、今季もダニエル・ポヤトス監督の指揮の下、チームを始動させた。山田康太は背番号を9番から14番に変更して、ガンバ大阪での2年目のシーズンに臨むことに。「もともと好き」だという14番に様々な思いを乗せる山田は、過去の経験や昨季の悔しさを意識と行動に反映させていく。(取材・文:高村美砂)
著者プロフィール:高村美砂
雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。
「変な言い方だけど、みんなに活躍してほしい(笑)」
1月7日に始動したガンバ大阪のトレーニングで一際、明るい声を張り上げていたのが山田康太だった。
「我空(名和田)なら決めんじゃね?! 最初のシュートが大事だよ!」
「ナイスシュート、遥海(南野)! いいねー!」
チームを盛り上げるだけではなく、新加入選手に向けた声掛けも多い。それに応じて、どことなく緊張感が漂っていた若い選手たちの表情も緩んでいく。
「18歳の時の自分を思い返しても、絶対にこの時期はプレーが硬くなっているところもあるはずだから。もちろん、同じ前線で争う選手だから負けていられないって思いもあるけど、我空にしても、翔自(唐山)や遥海も、みんないい選手ばかりだから。今はまだめっちゃ楽しんでやれているって感じではなさそうだけど、我空なんてまさに楽しんでサッカーをした方が絶対に良さが出るタイプですしね。だからこそ、彼らがやりやすい雰囲気を作れたらいいなって思っています。
それに、僕も今年26歳になるし、そういうことも考えなきゃいけない立場になってきたと思うから。若い選手には『これはやらない方がいいかな』とか遠慮せず、どんどん自分の良さを出していってほしいし、変な言い方だけど、みんなに活躍してほしい(笑)。みんな能力はあるからこそ、僕も頑張るし、若い選手にも自分を出して伸び伸びプレーしてほしいなって思います」
ガンバでの2シーズン目を迎えるにあたり、今オフはほとんどボールを蹴ることなく、走り込み中心で体を作って始動日を迎えたという。昨年を通して悩まされた臀部の痛みをしっかり取り除くためだ。