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新加入DF鈴木冬一が意気込む
横浜F・マリノスは20日、宮崎市内で2025シーズンのキャンプをスタートさせた。初日となったこの日は歓迎セレモニーに選手やスティーブ・ホーランド監督が出席し、その後トレーニングが行われた。新加入の鈴木冬一は、新監督を迎えたチームの競争に割って入ろうと奮闘する。
チームの始動から1週間以上が経ち、マリノスはトレーニングの場を神奈川県横須賀市から宮崎県宮崎市へと移した。この日のトレーニングは移動直後だったが、グラウンドには選手やスタッフたちの声が響き、選手たちは精力的にトレーニングに励んだ。今季からマリノスでプレーする鈴木は「(キャンプ前に出場した)ユースとの練習試合でもいい連係がありましたし、自分の良さも出せていたので、キャンプでもう1個、2個上のレベルでやれるようにしたい」と意気込んだ。
練習の合間には、井上健太らポジションが近い選手と話す場面があった。「やっぱり話し合ってお互いのプレーを理解することがまず一番大事。自分のコミュニケーション能力をしっかり出して、練習から話し合っていければいい」。明るいパーソナリティを持つ鈴木には、「結構、馴染めてきている」という手応えもある。
鈴木がこれまで所属した湘南ベルマーレや京都サンガF.C.は強度の高いプレッシングを基調としたスタイルだったが、マリノスはそれとは一線を画す。鈴木は新監督を迎えたマリノスのスタイルについて、「攻撃的なサッカーに、より人数を増やして迫力を持ってできるかが今シーズンは重要になる」とみている。
そういった意味で鈴木の存在はチームに良い刺激を与えるだろう。長短を蹴り分ける左足のキックに加え、攻守にハードワークできるのも強み。「推進力やハードワークっていうのをチームに何か少しのプラスになるようにやっていきたい」と言うように、鈴木の存在は攻撃的なチームのスタイルにインテンシティや推進力をもたらすことになりそうだ。
ここまでは「一番自分持ち味を出せる」という左サイドでの起用が基本となっているが、同じポジションには永戸勝也がいる。「まずは監督のやりたいサッカーを理解する」ことが大切だと言いつつ、「そこに割り込んでいって、1つでも多くの試合に出たい」と意欲を燃やした。
(取材・文:加藤健一【宮崎】)
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