古巣・浦和レッズに残した言葉
「初段はまあまあの腕前になりますけど、レイソルでは木下(康介)選手も初段で、木下選手が浦和にいたときはよく勝負をしていました。初段以上のサッカー選手はいないだろう、と思っていたら、三丸(拡)選手が二段らしくて。なので、キャンプでは将棋もやります。もちろん将棋盤も持参しますよ」
将棋との出会いは大学時代に動画で見た対局中継。将棋盤を俯瞰する感覚が、サッカーの司令塔のプレーにも通じるとの思いもあって一気に魅せられた。20日からは鹿児島・指宿キャンプがはじまるなかで、空き時間に木下や三丸との対局に臨む将棋は新天地に早く溶け込むうえでの最高のツールにもなる。
「フォーメーションはあまり絞れていないというか、いろいろとやるだろうし、そのうえで試合中によく可変もする。いずれにしても中盤で組み立てとボール保持に関わりつつ、相手ゴール前でどれだけ顔を出して、ラストのところで仕事ができるか。ポジションにかかわらず、そういった部分を突き詰めていきたい」
こんな抱負を語る小泉は、移籍する際に浦和の公式ホームページ上でこんな言葉を残している。
「いつも背中を押してもらったあの声援を、対戦相手として味わうことになるのが怖いような、楽しみなような、そんな複雑な気持ちです。今後のサッカー人生においてさらに飛躍して、日本で最も熱いサポーターのいる埼玉スタジアムで、少しでも大きなブーイングを受けられるような選手になりたいと思います」
浦和時代と同じ「8番」を背負う小泉の夢は、実は早くかなうかもしれない。浦和のホーム開幕戦となる3月2日のJ1第4節は、埼玉スタジアムを舞台に柏との対戦がすでに発表されている。
(取材・文:藤江直人)
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