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「そのためにここに来た」柏レイソルと杉岡大暉の思いが重なった。「もうひと花…」リカルド監督からのリクエストとは…

text by 編集部 photo by Getty Images

「そのためにここに来た」覚悟を持って柏レイソルへ

「まだまだ成長したいですし、そのためにここに来た。完全移籍という形で、覚悟を持ってきているので。まずはチームに認められて、中心として躍進できるようにやっていきたい」

 布部陽功フットボールダイレクターは、「この3つの基本(勝利・尊重・競争)のバランスを守りながら、リカルド監督のプレーモデルを浸透させて、上位争いをしてタイトルを取りに行きたい」と長期的な展望をサポーターの前で語っている。

 タイトルへ近づくためには、Jリーグ通算206試合に出場し、湘南ではYBCルヴァンカップ制覇を経験している杉岡にかかる期待は小さくない。ちなみに、湘南がルヴァンカップ決勝で決勝点を叩き込んだのはまだ20歳だった杉岡である。まさに、当時の躍動したチームの中心に杉岡がいた。

 タイトル争いができるチームを作るために経験を必要とした柏と、新たな環境でもう1度、自身の力を証明したい杉岡の思いが重なって実現した移籍と言えるだろう。

 リカルド監督は杉岡に「自分のしてきた経験を伝えることもしてほしいし、チームのためにやってほしい」というリクエストがあったという。「もう1回花を咲かせるじゃないですけど、もうひと花、しっかりJリーグで結果を残したいという思いがある」と杉岡は決意を新たに、高校時代を過ごした千葉県で輝きを取り戻す。

(取材・文:加藤健一)

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【了】
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