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柿谷曜一朗が現役引退
徳島ヴォルティスは18日、柿谷曜一朗の現役引退を発表した。遡ることおよそ1か月、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた松井大輔氏の引退試合に、柿谷と柿谷の盟友である香川真司が出場している。三ッ沢で繰り広げられた2人のマッチアップからは、2人の関係が特別であることがひしひしと伝わってきた。
香川と1学年下の柿谷は、ともにセレッソ大阪で2006シーズンにプロデビューしている。柿谷が徳島ヴォルティスに期限付き移籍する09シーズン途中まで、ともにプレーしている。その後、両者はセレッソでチームメイトとなることはなかったが、13年8月に日本代表として再会を果たしている。
14年10月を最後に両者は同じユニフォームに袖を通さず、柿谷は現役を終える決断を下した。両者が同じピッチに立った最後の試合は、松井氏の引退試合となった。
柿谷は「MATSUI FRIENDS」、香川は「JAPAN DREAMS」の一員としてプレー。真剣勝負というよりは、楽しむことに重点を置いたスローペースな展開が長かった一方、香川がボールを持ったときだけは様子が違った。柿谷はボールを奪おうと香川に寄せるシーンが、試合の中で何度もあった。
柿谷とのマッチアップについて香川に訊くと「やたらボールを取りに来ていてウザいなと思いながらプレーしていました」と笑みがこぼれた。「練習試合は何回かありましたけど、会うのは久しぶりだったので。自分にとっては大きな存在ですし、これからもいい存在でいたい」と久しぶりのマッチアップを楽しんでいた。
(取材・文:編集部)