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Jリーグ 6時間前

Jリーグ史上最悪!? 波紋を呼んだ“禁断の移籍”6選。今年もあるのか!? 宿敵へ覚悟の決断

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:興梠慎三(こうろき・しんぞう)

興梠慎三
【写真:Getty Images】

生年月日:1986年7月31日(38歳)
移籍:鹿島アントラーズ→浦和レッズ(2012年)

 元日本代表FWの興梠慎三は、「禁断」とも言われる移籍を経験した選手として知られている。

 興梠は2005年に鵬翔高校から鹿島アントラーズに加入。2007シーズンには限られた出場機会ながらも存在感を発揮し、J1リーグ優勝を果たした。翌2008シーズンからはクラブのレジェンドである柳沢敦が背負っていた「背番号13」を継承。巧みなポジショニングと優れた得点感覚を武器に、2007~2009シーズンのリーグ3連覇に大きく貢献した。

 鹿島の「常勝軍団」時代を支えた興梠だったが、2012シーズンには新たな試練が訪れる。大迫勇也という若き才能が台頭し、1トップのポジションを奪われた興梠は、本来の役割ではないサイドでのプレーを余儀なくされた。

 シーズン終了後、鹿島の契約が満了したことで興梠は大きな決断を迫られる。彼が選んだ新天地は、鹿島の宿敵とも言える浦和レッズだった。

 鹿島と浦和は、Jリーグ発足時からの「オリジナル10クラブ」の一員として長年にわたり熾烈な争いを繰り広げてきたライバル関係にある。そのため、クラブの象徴的存在であり、伝説的な背番号13を背負った興梠の移籍は、鹿島サポーターにとって衝撃的な出来事だったに違いない。

 浦和に加入した興梠は、公式戦420試合に出場し、156ゴールを記録。通算出場数は鹿島時代(283試合)を大きく上回り、「禁断の移籍」と呼ばれた出来事も、いつしか遠い記憶となった。

 鹿島、浦和、そして期限付き移籍で加入した北海道コンサドーレ札幌でゴールを量産し続けた興梠は、2024シーズン限りで現役を引退する決意を固めた。その功績を振り返ると、彼がJリーグ史に刻んだ足跡は計り知れない。

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