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Jリーグ 6時間前

Jリーグ史上最悪!? 波紋を呼んだ“禁断の移籍”6選。今年もあるのか!? 宿敵へ覚悟の決断

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:バスケス・バイロン

バスケス・バイロン
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年5月16日(24歳)
移籍:東京ヴェルディ→FC町田ゼルビア(2023年)

 バスケス・バイロンの東京ヴェルディからFC町田ゼルビアへの移籍が「禁断の移籍」として大炎上したことは記憶に新しい。

 現在24歳のバイロンは、両親の故郷であるチリで生まれた。小学生の頃に日本に渡り、高校サッカーの名門・青森山田高校へ。3年時には全国高校サッカー選手権優勝メンバーになるなど頭角を現した同選手は、当時JFLのいわきFCでプロキャリアをスタートさせた。

 その後、バイロンはウニベルシダ・カトリカ(チリ)への期限付き移籍移籍を決断したが、同時期に新型コロナウイルスが世界中で感染を拡大しはじめる。十分なプレー機会を確保できなかった同選手は、2020年にいわきへ復帰。2022年に東京Vへ完全移籍した。

 緑のユニフォームに身を包んで臨んだ2022年シーズンは、リーグ戦28試合に出場。Jリーグ1年目ながら4ゴール4アシストと一定の成績を残すことに成功した。

 城福浩監督の下でさらなる成長が期待されていたバスケスだったが、翌2023年夏にチームを退団する決意を固めた。

 のちに「禁断の移籍」と呼ばれることになるこの決断は、ヴェルディサポーターに激震を与えた。なぜなら、その移籍先と移籍するタイミングがあまりにも最悪だったからだ。

 バスケスが加入したのは当時J2リーグで東京Vと首位を争っていた、FC町田ゼルビア。高校時代の恩師・黒田剛が指揮を取るクラブということで、移籍を決断した。

 シーズン途中に、J2優勝を争うライバルクラブに主力が移籍するとなれば大騒動になることは間違いないだろう。東京V側から見れば強奪されたも同然である。

 事態をさらに大ごとにしたのは、直接対決の3日前にバスケス移籍がリリースされたことだ。両クラブのファン・サポーター間で緊張感が高まっている矢先の電撃発表となり、これが火に油を注ぐ結果となった。

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