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Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング51~60位。人気や育成、成績など各指標からJ1〜J3全60クラブを順位化

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

53位:FC大阪(37)


【写真:Getty Images】

2024リーグ戦成績:6位(J3)
2024シーズンホームグロウン人数:0人(53位タイ)
2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数: 2,470人(52位)
2023年度営業収益:約5億5900万円(49位)

 2023シーズンにJ3初挑戦で11位になったFC大阪は、大嶽直人を監督として招へいし、2024シーズンに好スタートを切り、第3節終了時には首位に立った。

 第20節のカターレ富山戦から第26節のツエーゲン金沢戦まで4分3敗と勝てない時期が続いて順位は一時12位まで下がったが、終盤戦で立て直し、6位でレギュラーシーズンを終え、J2昇格プレーオフを戦った。プレーオフでは富山に敗れて昇格を逃したものの、J3挑戦2年目としては十分に評価できるシーズンだ。

 2023年度の営業収益は約5億5900万円で全体の49位。スポンサー収入が約4億400万円でJ3の平均である約3億5000万円を上回っており、資本規模が小さいながらも黒字となっていることが特徴的だ。

 1試合平均観客動員数は2,470人でリーグ52位。2023シーズンの2,708人から減少したが、これは比較が難しい。2023シーズンは東大阪市花園ラグビー場と万博記念競技場を使用していたが、2024シーズンは花園のほかに、たけびしスタジアム京都と紀三井寺公園陸上競技場でもホームゲームを開催した。特にたけびしで開催された2試合はいずれも観客動員1,000人を割っており、平均を下げる要因になった。

 順調に成長を続けるFC大阪は、J3での3年目となる2025シーズンに昇格を目指しているはずだが、観客動員の問題は気になるところだ。

 FC大阪がメインで使っている本拠地の花園は、2025シーズンまでに新スタジアムができあがる前提で東大阪市から暫定的な使用許可が出ていたが、コロナ禍や建設資材の高騰で建設が進まず、懸念材料となっていた。

 しかし、2024年12月末に、新たな進展が発表された。FC大阪は、2028年3月末までに電光掲示板付きで収容人数5,000人の花園ラグビー場第2グラウンドを建設し、東大阪市に寄贈する協定を締結。この計画により、2025年以降のスタジアム問題解消への期待が高まっている。

 観客動員の課題とスタジアム問題を克服し、2025シーズンにJ2昇格を目指してさらなる飛躍を遂げることが期待される。

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