55位:福島ユナイテッドFC(25)
2024リーグ戦成績:5位(J3)
2024シーズンホームグロウン人数:0人(53位タイ)
2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数: 1,800 人(56位)
2023年度営業収益:約4億300万円(58位)
2014シーズンからJ3を戦っている福島ユナイテッドFCは、2024シーズンを5位で終えた。2021シーズンと並んでクラブ史上最高タイの順位だ。
福島はシーズン序盤に苦しみ、第10節までに2勝2分6敗と黒星が先行した。それでも第11節のいわてグルージャ盛岡戦で9−0の大勝を収めて自信をつけると、自慢の攻撃が勢い付き、守備のバランスも整っていった。第10節終了時点で16位だったチームは、第18節には3位まで急上昇。J2昇格は叶わなかったが、成長を実感させるシーズンだった。
集客面でも進歩が見られた。1試合平均1,800人はリーグ全体で56位と低いが、2023シーズンの平均1,229人から大幅な増加を記録。攻撃的なスタイルが好評を博したのか、ギラヴァンツ北九州戦では5,471人、アスルクラロ沼津戦では4,634人を集め、試合によっては大勢の観客がスタジアムを訪れた。
2023年度の営業収益は約4億300万円で58位。J3平均を下回る財政規模に加え、トップチームの人件費の1億5700万円もJ3下位に属する。この限られた条件下で5位という成績を残したのは、大健闘と言える。
2024シーズンで得た自信と新たに増えたファンを土台に、さらなる成長を遂げれば、J2昇格の夢も現実に近づくかもしれない。