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サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
59位タイ:Y.S.C.C.横浜(15)
2024リーグ戦成績:19位(J3)
2024シーズンホームグロウン人数:1人(49位タイ)
2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:1,557人(58位)
2023年度営業収益:約2億900万円(60位)
2024シーズンのJリーグ・パワーランキングで最下位となったクラブの1つは、J3で19位となり、入れ替え戦の末にJFL降格が決まったY.S.C.C.横浜だ。
YS横浜は2014シーズンからJ3で戦い続けた。その間、1桁順位だったのは2021シーズンの8位のみで、J3の下位が定位置と言える状況だった。
2024シーズンは第7節の福島ユナイテッドFC戦、第8節のカマタマーレ讃岐戦で連勝を飾るなど悪くないスタートを切ったが、第15節テゲバジャーロ宮崎戦から4連敗を喫するなど失速。得点数はリーグワースト2位、失点数は同3位と振るわない結果に終わった。
クラブの2023年度営業収益は、約2億900万円で最下位。主な収入源であるスポンサー収入も約1億2100万円で、宮崎に次ぐワースト2位だった。トップチームの人件費は約1億1130万円でJリーグ60チーム中最も低額で、J3下位が定位置となるのも致し方ないといえる。
1試合平均観客動員数は1,557人でリーグ58位。15,442人収容可能なニッパツ三ツ沢球技場では空席が目立ったものの、クラブ史上最多動員を記録した点はポジティブだ。ただし、JFLからJリーグに参入するためには「ホームゲームの平均観客動員数2,000人以上」が要件の1つとなるため、J3復帰を目指すにはさらなる観客増加が必要となる。
2024シーズン開幕時のホームグロウン人数はオニエ・オゴチュクウの1人。これでパワーランキング上のポイントを稼いだが、それ以外の全項目でワースト3位以内に位置する結果となった。