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「能力を活かせるポジションで」横浜F・マリノス新監督がチェルシーとイングランド代表で培ったものは…【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「エキサイティングな若手選手もいる」育成に秀でた指揮官が目論むのは…

 ホーランドは、2025年シーズンに向けて多くの選手が日産スタジアムを去る中で、自身の色を反映させたチームを構築する機会を得ることになる。だが、彼はこれまでの移籍市場でのクラブの取り組みに満足している様子だった。

「クラブは昨シーズンの重要な選手を維持するために良い仕事をしてくれた。安定性という面では良い状況だ」と述べた。

「一方で、少なくとも12人の選手が去ったので、安定性がありながらも変化の機会があるのも事実だ。すでに1、2人の選手を獲得しており、その中には非常にエキサイティングな若手選手もいる。彼らがチームに進出するチャンスと機会を得るのを楽しみにしている」と述べた。

 実際、ホーランドはマリノスに所属する若手選手について何度も言及している。かつてクルーでユースコーチとして名を上げ、チェルシーのリザーブチームを2010/11シーズンはプレミアリザーブリーグのタイトルに導いている。U-21イングランド代表でも成功を収めた彼の経歴を考えると、若手選手に信頼を寄せる可能性が高い。

「クラブには良い若手がいる。今一緒にトレーニングをしているグループにはエキサイティングな選手たちがおり、彼らと一緒に仕事をし、チームとともに成長していくのを楽しみにしている。我々のファミリー、クラブで育った選手たちは大切だと思う」と述べた。

「どの指導者でも、選手が適材適所に配置されることを望む。選手が自分の能力を最大限に活かせるポジションでプレーできるようにしたいと考える。これについて少し考えを巡らせ、プレシーズンを通じて取り組む計画を立てた。次のシーズンに成果が出ることを期待している」と語った。

 これらの意図がピッチ上で結果に結びつくかどうかは時間が経てばわかることだが、ホーランドは間違いなく、サウスゲートの影を脱し、自身が監督としてのアイデンティティを築く準備が整っているように見える。

(取材・文:ショーン・キャロル)
 
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【了】
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