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今年は微妙? 2024年、サッカー日本代表に招集も出場ゼロだった選手(5)若手屈指の実力、遠藤航の後継者

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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サッカー日本代表は、2024年の活動をすべて終えた。1年間で多くの選手が森保一監督の元でプレーしたが、今回ピックアップするのは、今年招集されながらも一度もピッチに立てなかった選手たち。彼らは来年以降も日本代表に名を連ねることができるのだろうか。

MF:藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえる・チマ)

藤田譲瑠チマ
【写真:Getty Images】

生年月日:2002年2月16日
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)

 

 藤田譲瑠チマはパリ世代屈指のタレントであり、日本代表の未来を背負って立つ存在だ。しかし、FIFAワールドカップ26・アジア最終予選の10月シリーズでは約2年ぶりに代表復帰を果たしたが、森保一監督からプレー時間を与えられることはなかった。

 森保ジャパンでは、長らく遠藤航が中盤のキーマンとして君臨してきた。“デュエル王”遠藤の激しい守備はチームにとって必要不可欠であり、遠藤がリバプールで出場機会を失っても、森保監督の中で信頼度は少しも揺らいでいないように見える。

 一方、森保ジャパンにおける遠藤の重要性が高まれば高まるほど、不在時には大きな不安要素として跳ね返ってくることになる。31歳の遠藤が今後も長きにわたってハイパフォーマンスを披露できる保証はなく、後継者探しは近々の課題だ。

 藤田はこれまでも「遠藤の後継者」として注目を集めてきた逸材で、守備強度の高さが売りの遠藤とはタイプが異なり、中盤から攻撃を組み立てる能力に長けている。また、遠藤とアプローチ方法は違うが、チームメイトを束ねる抜群のキャプテンシーを持っている点も魅力的である。

 10月シリーズで森保ジャパンのメンバーに名を連ねた藤田だったが、10月15日に『埼玉スタジアム2002』で行われたアジア最終予選第4節のオーストラリア代表戦(△ 1-1)でベンチ入りしたものの、ピッチに立つことはできなかった。

 森保監督の起用法を見る限り、中盤の競争では藤田よりも田中碧に一日の長があるのは明らか。指揮官が田中に見切りをつけるようなことがない限り、来年も藤田にスポットライトが当たる機会は訪れないのかもしれない。

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【了】

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