フットボールチャンネル

Jリーグ 1週間前

「何を残せるか」キャリアの終わりも覚悟した小池龍太の自問自答。「自分が鹿島アントラーズに呼ばれた理由は…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by 藤江直人

「特にセットプレーのときは…」。鹿島アントラーズの印象

「本当に戦いづらい相手だな、という印象しか鹿島にはないですね。特にセットプレーのときは正直、自分たちがゴールを決められる気がしなかった。中(のディフェンダーの選手たち)がでかすぎだろうと思いながら、セカンドボールを必死に回収するためにピッチに立っていました」

 対戦相手として見ていた鹿島の印象をこう語った小池は、新体制発表会に先駆けて行われた鹿島アントラーズユースとの練習試合で右サイドバックとして出場。かつては「でかすぎだろう」と畏怖した鹿島のセンターバック、植田直通らと同じチームで戦いながら感じた手応えをこんな言葉で表している。

「後ろに植田くんがいる、という状況はとても心強いですよね。自分が右サイドバックとして勢いよくチャレンジできるのは、やはりそういった後ろの選手たちのおかげでもあるので」

 自ら歩んできたサッカー人生を、小池は「なかなかないキャリアだと思う」と自負している。

 東京都八王子市で生まれ育った小池は、中学校へ進学する2008年春に中高一貫のJFAアカデミー福島へ3期生として入校する。しかし、2014年春の卒校時に憧れていたプロからは声がかからず、JFLを戦っていたレノファ山口FCにアマチュア契約で加入した。当時の状況を小池はこう語る。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!