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「何を残せるか」キャリアの終わりも覚悟した小池龍太の自問自答。「自分が鹿島アントラーズに呼ばれた理由は…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by 藤江直人

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 今季から鹿島アントラーズに加入した小池龍太が、12日の新体制発表会に参加した。常勝軍団の一員として新たな挑戦に臨む小池だが、サッカー選手として終わりを覚悟する時期があったという。JFLから着実に歩んできたサッカー人生。「鹿島に来るだけで終わりにしたくない」と語る小池の今後の展望に迫る。(取材・文:藤江直人)

「プロサッカー選手としての終わりを覚悟することも…」

小池龍太
【写真:藤江直人】

 何気ないように聞こえる言葉に、万感の思いが込められていた。12日に茨城・鹿嶋市内で行われた鹿島アントラーズの新体制発表会。横浜F・マリノスから完全移籍で加入したDF小池龍太は、夏には30歳になる新シーズンに、日本サッカー界を代表する名門クラブの一員になった心境をこう語った。

「サッカー選手として求められている状況がすごくうれしかったし、そのなかで僕を必要としてくれたクラブが鹿島アントラーズだったのが自分自身、とても誇らしく感じています」

 昨シーズンは5年間所属したF・マリノスと結んでいた契約の最終年だった。鹿島への移籍を発表したF・マリノスの公式ホームページ上で、小池は契約満了を前に抱いていた思いをこんな言葉で綴っている。

「今シーズンは契約最終年と重なり、プロサッカー選手としての終わりを覚悟することもありました」

 右膝蓋骨を脱臼および骨折した2023シーズンは、リーグ戦のピッチに立てなかった。復帰と離脱が繰り返された昨シーズンの出場も7試合で、プレータイムも398分だった。F・マリノスから契約延長のオファーが、他のクラブからは獲得オファーがなかった場合にどうなるのかは、小池自身が誰よりも理解していた。

 だからこそ、2月中旬に開幕を迎える新シーズンで、引き続きプレーできる状況が心を弾ませる。

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