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前橋育英OB渡邊凌磨が語る伝統
第103回全国高校サッカー選手権大会決勝が13日に国立競技場で行われ、前橋育英が流通経済大柏を破り、7大会ぶり2度目の優勝を飾った。試合は1-1で延長戦でも決着がつかず、PK戦は10人目までもつれ込む激戦の末、9-8で前橋育英が制している。同校OBで93回大会の準優勝メンバーだった渡邊凌磨(浦和レッズ)が、母校の優勝にコメントを寄せている。
今大会では決勝前日の12日に、決勝のチケット完売が発表されている。当日は58347人が詰めかける超満員の中、前橋育英は2度目の栄冠に輝いた。
「(自分は)優勝できなかったので、優勝する重みは感じているつもり。準決勝を観に行きましたけど、すごくいい雰囲気だし、高校サッカーの魅力はああいう舞台でできることなので、そこで優勝できたのは凄いことだと思う」
渡邊が出場した10年前は星稜に先制を許したが、渡邊のゴールを含む2得点で逆転に成功。しかし、64分に追いつかれ、延長戦で2失点して涙を飲んでいる。今大会の準決勝も、10年前の決勝と同じ11分に先制される苦しい展開だったが、48分、54分、58分と得点を重ねて逆転勝利を収めている。
渡邊は現地で観戦した準決勝について、「ワンチャンスで点を取られた感じだったので追いつくだろうなと思っていたけど、あの時間で3点取るのは力がないとできない」と話す。さらに、「山田先生(山田耕介監督)の力なのかな」と恩師の存在にも触れ、伝統として、マインドとして、前橋育英に受け継がれているものがあると言う。
「踏ん張りの強さだったり、育英はサッカーより人間力のところだと(を大事にしている)思うので。そういうところがあって、なおかつサッカーがあることが、ああいう試合展開になる理由なのかなと思います」
(取材:河治良幸、構成:編集部)
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