48位:アスルクラロ沼津(55)
2024リーグ戦成績:10位(J3)
2024シーズンホームグロウン人数:4人(27位タイ)
2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:2,633人(51位)
2023年度営業収益:約5億1100万円(52位)
2017年からJ3リーグを戦うアスルクラロ沼津は、2024シーズンを10位で終えている。参入初年度に3位を記録して以来、チームは2桁順位に落ち着いている。
同シーズンも10位でフィニッシュしたが、要所で輝きを放った。2024年3月に行われたYBCルヴァンカップ1回戦でベガルタ仙台と対戦すると、後半アディショナルタイムに沼津の濱託巳がネットを揺らして下剋上を達成。リーグ戦でも一時はJ2自動昇格圏内の2位に位置していた。
クラブの資金力はJ3でも下位だが、チームの下支えとなっているのが育成力だ。2024シーズンにホームグロウン選手として登録されている4人のうち、MFの森夢真と鈴木拳士郎はチームを牽引する存在である。
新シーズンには、沼津の下部組織で育った川村悠祐(流通経済大学)や井出龍志(金沢星稜大学)らがそれぞれ大学サッカーを経由して加入する。川村は、2024シーズンにチーム最多のリーグ11得点をあげてFC大阪へと移籍した和田育の背番号「27」を託されており、期待値の高さが窺える。
和田をはじめ多くの主力選手が新シーズン開幕を前に沼津を去ったが、いかにしてその穴を埋めるか。新戦力の奮起とチームの育成力が問われるだろう。