新加入選手の言葉から透けて見える補強の狙い

　今季の補強の特長としては、ストロングポイントが分かりやすい選手が多いことだ。ストロングポイントを問われ、左足のキックを挙げた選手が3人いた。「ビルドアップに関わり、左足のキックで前線の選手に良いパスを出したい」というGK堀田と、「左足のクロス、キック、上下動」という左サイドバックの石井、そして「武器は左足のキックで、ロングキックやプレースキックを見せたい」という中盤の武田だ。スピードが武器と答えたのはグスタポ、安野といった攻撃の選手。それに加えて「カバーリングが得意」という井上もスピードを生かしたDFだ。

　この他ゲームメイクやプレーのアイデアを挙げたのが湯谷と横山、ドリブルを挙げたのが南、ポストプレーとヘディングを挙げたのが長身の宮崎、運動量とハードワークを挙げたのが荒木、といった具合で11人全員が自分の武器を明確に持っている。

「（選手の）武器を尖らせて、武器を尖らせたメンバーたちがいきいきと躍動するサッカーをしたい」と語る森山監督。選手たちの武器、ストロングポイントをさらに磨き上げようという狙いが見える。