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「尖らせたい」ベガルタ仙台は“新たな武器”を手にした。3つの補強ポイント。J1昇格へ森山佳郎監督が求めたのは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 小林健志 photo by Getty Images

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 昨季あと一歩でJ1昇格を逃したベガルタ仙台が1月7日に始動し、8日には新加入選手記者会見を行った。就任2年目を迎えた森山佳郎監督が、悲願のJ1昇格のために選手たちに何を求めるのだろうか。指揮官の会見での言葉から、今オフに11人を新たに迎え入れた補強の狙いを探っていく。(取材・文:小林健志)

J1昇格を逃したベガルタ仙台が獲得したのは…


【写真:小林健志】

 J1昇格プレーオフの激闘からちょうど1ヶ月。今季もJ2で戦うこととなったベガルタ仙台は新たなシーズンに向け、1月7日に始動した。今年も東日本大震災の被災地訪問からスタートし、その日の午後に初練習。翌日は午前中に練習を行った後、大崎八幡宮での必勝祈願を行った。その後、東北学院大学五橋キャンパス押川記念ホールにて結団式(スポンサー、自治体などステークホルダー向けの式典)が、夜には同会場でサポーター、スポンサー関係者を含め570人を集めて、新加入選手記者会見が行われた。

 仙台のこのオフの動きだが、昨季キャプテンを務めたMF遠藤康が引退。昨季13得点を挙げたFW中島元彦は期限付き移籍元だったセレッソ大阪への復帰が決定。また、DF小出悠太が古巣のヴァンフォーレ甲府へ、MF松下佳貴が藤枝MYFCへ、FW中山仁斗がJFLのクリアソン新宿へそれぞれ完全移籍するなど、3人の期限付き移籍を含め10人がチームを離れた。

 こうした中、守備陣はユース出身GK小畑裕馬のアビスパ福岡への完全移籍に伴い、同じくユース出身のファジアーノ岡山GK堀田大暉を完全移籍で獲得。また小出の穴を埋めると期待されるのが名古屋グランパスから完全移籍のDF井上詩音。サイドバックは水戸ホーリーホックからDF石井隼太を完全移籍獲得した。

 中盤は仙台市出身で、一時期仙台ジュニアに在籍経験のあった浦和レッズMF武田英寿が完全移籍。この他中央大から加入のMF湯谷杏吏、ユースからトップ昇格のMF横山颯大、日章学園高から加入のMF南創太など大卒・高卒の有望株を獲得した。

 そして昨季2人合わせて20得点を挙げた中島、中山が去ったFWだが、即戦力として期待されるのが栃木SCから完全移籍のFW宮崎鴻と、FC町田ゼルビアから完全移籍のFW荒木駿太。名古屋、ロアッソ熊本でプレー経験のあるFWグスタボも面白い存在だ。さらに帝京長岡高から加入したFW安野匠は年代別代表にも選出されている。総勢11人の新加入選手が、森山佳郎監督とともに全員記者会見に出席した。

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