12位:森田晃樹(東京ヴェルディ)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年8月8日(24歳)
市場価値の上昇額:55万ユーロ(約8800万円/122.2%UP)
市場価値の変動:45万ユーロ(約7200万円)→100万ユーロ(約1億6000万円)
2024リーグ戦成績:33試合1得点3アシスト
2024シーズンの東京ヴェルディは、16年ぶりに復帰したJ1の舞台で力強い戦いを見せて6位フィニッシュを飾った。
名門復活の序章を予感させるシーズンを支えたのは、キャプテンとしてチームをまとめ上げた森田晃樹。個人としても充実した1年を過ごした24歳のボランチは、Jリーグ“ブレイク”ランキングで12位に食い込んでいる。
ジュニアユースから東京Vに所属する森田は、まさに「ヴェルディを体現する男」と言える。2019シーズンよりトップチームに正式昇格すると、初年度からJ2リーグで24試合に出場。3得点1アシストをマークし、いきなりチームの主力の座を射止めた。
東京Vは長らく続くJ2生活から抜け出せずに苦しんでいたが、クラブ生え抜きの森田が他クラブに活躍の場を求めることはなかった。すると、2023シーズンにチームはJ1昇格プレーオフに進出し、J1復帰の千載一遇のチャンスを手にする。
決勝では清水エスパルスと対戦し、1-1のドロー。年間順位が上位のチームが昇格するという規定に基づき、東京VのJ1昇格が確定した。試合終了後、人目も憚らず号泣した森田の姿は、多くのヴェルディサポーターの心を打ったに違いない。
迎えた2024シーズン、東京Vは久々のJ1で1桁順位の6位に躍進。森田は持ち前のハードワークと優れたボールタッチ、試合のペースを掌握するコントロール力を発揮してチームに多大な貢献を果たした。充実したシーズンに華を添えるかのように、市場価値上昇率は122.2%を記録。約1年前に45万ユーロ(約7200万円)だったところから、100万ユーロ(約1億6000万円)まで価値が上昇した。
今後、東京Vが「完全復活」を高らかに宣言できるか否かは、チーム浮沈のカギを握る森田のより一層の進化に懸かっているのかもしれない。