15位:坂本一彩(ガンバ大阪)
【写真:Getty Images】
生年月日:2003年8月26日(21歳)
市場価値の上昇額:55万ユーロ(約8800万円/366.7%UP)
市場価値の変動:15万ユーロ(約2400万円)→70万ユーロ(約1億1200万円)
2024リーグ戦成績:37試合10得点1アシスト
Jリーグ“ブレイク”ランキングでトップ10入りした選手並みの市場価値上昇率を叩き出したのが、ガンバ大阪の坂本一彩だ。2024シーズンに大ブレイクを果たした21歳のアタッカーは天井知らずに思える進化の過程をひた走っており、同ランキングで15位に入っている。
G大阪ユース出身の坂本は、2020年9月に2種登録選手としてトップチームに登録。早くから将来を嘱望されるような存在だった。2022シーズンにはトップチームへ正式昇格。4月6日に行われたJ1リーグ第7節の京都サンガF.C.戦で途中出場し、J1デビューを飾った。
2023シーズンに経験したファジアーノ岡山への期限付き移籍でより一層逞しさを増した坂本は、翌2024シーズンにG大阪へ帰還。リーグ開幕スタメンに抜擢されると、そのままレギュラーを奪取した。
173cmと決して恵まれた体格ではないものの、坂本のプレーからハンデのようなものを感じることは全くと言っていいほどない。動き出しの上手さと“ゴールの匂い”を嗅ぎ分ける嗅覚の鋭さは一級品で、2024シーズンはリーグ戦37試合で10得点1アシストをマークしてみせた。市場における存在感も一気に増しており、約1年前に15万ユーロ(約2400万円)だった市場価値は、現在70万ユーロ(約1億1200万円)まで上昇。伸び率は366.7%に達している。
海外のクラブも、坂本の活躍ぶりに目を光らせている。今月6日にはG大阪が「坂本一彩選手が、海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱することとなりましたので、お知らせいたします」と発表(G大阪クラブ公式サイト『ガンバ大阪オフィシャルサイト』より)。2024シーズンの大躍進が夢の海外挑戦に繋がった。
市場価値上昇率が300%を超えた事実を踏まえれば、海外移籍は当然の帰結と言える。わずか2シーズン前にJ2でプレーしていた坂本は今、世界への第一歩を踏み出そうとしている。