18位:大迫敬介(サンフレッチェ広島)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年7月28日(25歳)
市場価値の上昇額:50万ユーロ(約8000万円/41.7%UP)
市場価値の変動:120万ユーロ(約1億9200万円)→170万ユーロ(約2億7200万円)
2024リーグ戦成績:38試合43失点
Jリーグ“ブレイク”ランキングで18位に入ったのは、サンフレッチェ広島のゴールにカギをかける大迫敬介だ。もはや貫録すら漂わせている25歳の絶対的守護神は、2024シーズンのJ1リーグで安定した活躍ぶりを披露。市場価値は大台の2億円を超えている。
広島ユース出身の大迫は、2018シーズンにトップチーム昇格。2年目の2019シーズン、正守護神の林卓人が負傷した影響もあって公式戦デビューを飾ると、そのままレギュラーを奪取した。その後は林と熾烈なポジション争いを演じることになったものの、2022シーズンの途中からは第1ゴールキーパーの座を確保。2024シーズンには、引退した林から背番号「1」を受け継いだ。
2024シーズン、大迫は重みのある背番号に恥じないプレーを見せたと言っていいだろう。クリーンシート総数はリーグ5位タイの「12試合」。最終節まで優勝を争い、最終的に2位でシーズンを終えたチームを最後方から支えた。
不動の主力として戦い続けた1年間の努力は、市場価値の上昇という形で結実。約1年前に120万ユーロ(約1億9200万円)だった市場価値は41.7%アップし、170万ユーロ(約2億7200万円)に到達している。
今や、広島のみならず日本サッカー界を代表する選手と言えるまでの存在となった大迫だが、広島で獲得したタイトルは2022シーズンのYBCルヴァンカップのみ。やはり今シーズン最大の目標は、ヴィッセル神戸の3連覇を阻止してのリーグ制覇になるだろうか。
AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)でも当然勝ち残りを目指すはずだが、大迫としてはキャリア初のリーグタイトルを是が非でも獲りたいと思っているだろう。果たして、1年後の“ブレイク”ランキングではより上の位置で大迫の名前を見つけることができるだろうか。