19位:田中駿汰(セレッソ大阪)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年5月26日(27歳)
市場価値の上昇額:50万ユーロ(約8000万円/ 62.5%UP)
市場価値の変動:80万ユーロ(約1億2800万円)→130万ユーロ(約2億800万円)
2024リーグ戦成績:37試合3得点4アシスト
セレッソ大阪の“ナンバー10”田中駿汰が、Jリーグ“ブレイク”ランキングで19位となった。2023シーズンにはチャンスを構築したパスがリーグ2位の「53.25ポイント」を記録し、良質なパスを供給できるセンターバック(CB)として一躍脚光を浴びる存在に。2024シーズンは主戦場をCBからボランチに移し、より一層プレーの彩度を上げてみせた。
田中がボランチの能力を育んだのは、ガンバ大阪ジュニアユース時代だった。本人は「ポジションは、中1は右サイドハーフ。中2からボランチになって、市丸(瑞希)とダブルボランチを組みました」(C大阪クラブ公式サイト『セレッソ大阪オフィシャルウェブサイト』プロフィールより)と、当時を振り返っている。
履正社高等学校、大阪体育大学を卒業後、田中は2020シーズンより北海道コンサドーレ札幌へと正式加入。2023シーズンには、チームがリーグ12位と低迷したなかでも、前述の通りチャンスを生み出すパスを数多く供給し続けた。
2024シーズンに活躍の場をC大阪に移した田中は、クラブから背番号「10」を託された。ポジション登録もミッドフィルダーに変更され、いよいよCBからボランチへ本格移行。J1リーグで記録した総走行距離は、リーグ2位の「403.3km」に達した。札幌時代に披露したキーパスを繰り出す能力に加え、あらゆる場面に顔を出す並外れた運動量を兼ね備えた万能型ボランチへと変貌を遂げた。
市場における存在感も一段と増しており、田中の市場価値は約1年間で80万ユーロ(約1億2800万円)から130万ユーロ(約2億800万円)まで上昇。62.5%の伸び率を記録した。勝負の加入2年目を迎える今シーズンは、C大阪に何らかのタイトルをもたらすような働きが求められる。桜色の“ナンバー10”が表彰台に登った時、“ブレイク”ランキングのトップ10入りも見えてくるだろう。