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一気に評価アップ! J2リーグ“ブレイク”ランキング1~10位。2024年、最も市場価値を上げたのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

1位:マテウス・ジェズス(V・ファーレン長崎)

マテウス・ジェズス
【写真:Getty Images】

生年月日:1997年4月10日(27歳)
市場価値の上昇額:70万ユーロ(約1億1200万円/140%UP)
市場価値の変動:50万ユーロ(約8000万円)→120万ユーロ(約1億9200万円)
2024リーグ戦成績:36試合18得点7アシスト

 V・ファーレン長崎のマテウス・ジェズスは、2024シーズンにJ2で36試合18得点7アシストを記録し、市場価値を50万ユーロ(約8000万円)から120万ユーロ(約1億9200万円)へと大きく引き上げた。

 ブラジル人のマテウス・ジェズスは、2018シーズンにガンバ大阪に在籍した経験があるが、シーズン途中に指揮官に就任した宮本恒靖監督の信頼を得られず、夏に期限付き移籍元のエストリル(ポルトガル)に復帰した。

 その後は主にブラジル国内でキャリアを積み、2020年にはRBブラガンチーノで市場価値が自身最高額の150万ユーロ(約2億4000万円)に達したものの、安定した結果を残せず2023年夏に長崎へ完全移籍した。

 加入後の2023シーズン後半戦では、1得点4アシストを記録。2024シーズンから就任した下平隆宏監督のもとで、これまで主にボランチを務めてきたマテウス・ジェズスは、攻撃的なポジションへコンバートされると完全に覚醒した。

 第9節までに5得点2アシストを挙げて勢いに乗り、その後も攻撃の中心として活躍。シーズン終盤にはFWとしても躍動し、レギュラーシーズンのラスト5試合で6得点2アシストを記録した。10月にはJ2の月間MVPを受賞し、J1昇格プレーオフ準決勝のベガルタ仙台戦でも1得点を決めた。

 187cmの長身で技術力もあるマテウス・ジェズスは、試合を通して活躍することを苦手とするタイプだったが、下平監督のもとで責任感を植えつけられ、試合を決定づける選手へと成長した。最終節・愛媛FC戦では、自陣右サイドからの単独突破で相手DFを振り切り、マルコス・ギリェルメのゴールをアシストする圧巻のプレーを披露した。

 長崎は12月6日にマテウス・ジェズスとの契約更新を発表。エースの残留は、J1昇格を目指す長崎にとって最大の補強といえるだろう。今後のさらなる飛躍に注目が集まる。

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