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2024シーズンの明治安田Jリーグが幕を閉じた。台頭した選手もいれば、大きく成績を落とした選手もいるが、同シーズンに最もブレイクした選手は誰なのだろうか。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出したJ2リーガーの市場価値上昇額ランキングを紹介する。※2024年1月1日と2025年1月2日時点の市場価格を比較。価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。本文中のスタッツはJリーグ公式サイトを参照。
10位:相良竜之介(ベガルタ仙台)
生年月日:2002年8月17日(22歳)
市場価値の上昇額:25万ユーロ(約4000万円/83.3%UP)
市場価値の変動:30万ユーロ(約4800万円)→55万ユーロ(約8800万円)
2024リーグ戦成績:36試合9得点3アシスト
相良竜之介は2024シーズンのJ2リーグで36試合に出場し、9得点3アシストを記録。市場価値はこの1年で30万ユーロ(約4800万円)から55万ユーロ(約8800万円)に上昇した。
相良はサガン鳥栖のアカデミー出身で、2021年にトップチーム昇格を果たした。しかし、J1で戦うクラブでは出場機会に恵まれず、2023年に仙台へ期限付き移籍で加入。2023シーズンはJ2で18試合に出場して3得点1アシストを記録したあと、2024シーズンから完全移籍に切り替わった。
2024シーズンはさらに相良の存在感が強まり、特に前半戦は攻撃の要として目立った。左サイドから違いを生み出せるタイプの選手で、多くの得点に関与。得意とするゴール左斜め45度の位置は「相良ゾーン」と呼ばれ、ボールが渡る度にファンの期待が高まった。
シーズン後半戦は相手の対策も進み、相良の得点関与が少なくなったものの、4試合ぶりの先発起用となった第35節の横浜FC戦では、右サイドからのクロスに左足のボレーで合わせてゴールを奪うシーンもあり、成長の跡を示した。
22歳という若さもあり、今冬の「個人昇格」を心配する仙台ファンも多かったが、12月中旬には契約更新が発表された。相良はその際、「クラブのため、そして自分の夢や目標のために全身全霊でプレーし、チームを引っ張っていけるように努力します」とコメント。2025シーズンは自身初の2桁得点などで、仙台をJ1昇格に導く働きが期待される。