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コラム 5日前

「セリエAで最も…」若き大器、鈴木彩艶の現在地。日本代表での批判から約1年、GK大国での真の評価とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images,Norikazu SATO

「彼に近づけられるようトレーニングしているよ」

「マンチェスター・シティのエデルソンだ。足元の技術がとんでもない。信じられないようなスペースをついてきて、FWへゴールに結びつけるようなボールを供給する。彼に近づけられるようトレーニングしているよ」

 イタリア人GKでは、「ジージ(ブッフォンの愛称)? 彼はレジェンドだね。(ジャンルイジ・)ドンナルンマも高く評価しているよ。だけど僕は、トッテナムの(グリエルモ・)ヴィカーリオを推すね。ありえないような反射神経を持っている。1mの距離から放たれたシュート、軌道が変わったボール、変則的な動きをするボールをセーブしてしまうんだ」と世界で活躍する2人のGKの名前を挙げた。

 メディアの評価もうなぎのぼりで、イタリアで最も権威のあるスポーツ紙『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』紙は、この試合最高の「7」を与え、「スタイルの良さは最高とは言えないが効果的だ。前半にアダムスの2本のシュートを防ぎ、終了間際にはリネッティのシュートをセーブした」と評している。

 第2節のミラン戦、第12節のヴェネツィア戦、第14節のラツィオ戦でも「7」の高評価を与え、6点が及第点と言われる評価の中で、平均「6.14」をつけている。セリエA20チームの正GKの中では、最年少GK。しかも、今季が初めてのセリエA挑戦であることを忘れてはならない。恐るべき22歳だ。

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