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コラム 5日前

「セリエAで最も…」若き大器、鈴木彩艶の現在地。日本代表での批判から約1年、GK大国での真の評価とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images,Norikazu SATO

ブッフォンを育てた名指導者の鈴木彩艶評とは?

エルメス・フルゴーニ
【写真:Norikazu SATO】

 パルマは、あらゆる年代で最も優れたGKの一人と言われる、あのジャンルイジ・ブッフォンを輩出したクラブだ。

 そのブッフォンが、マエストロと呼ぶ、パルマ生まれの名GKコーチ、エルメス・フルゴーニに鈴木のこれまでの印象を直接尋ねた。ユース時代のブッフォンを育成し、ブッフォンが、華々しいキャリアを築くことができたのは、「エルメスのおかげだ」と感謝の意を示すほどの人物である。

 川島永嗣や、FC東京の臨時GKコーチとして権田修一の指導も行った、御年76歳の名伯楽は、「スズキは、素晴らしい資質を備え、成長の余地が大きいGKだ。どのようにトレーニングを行っているかわからないが、適切に指導されれば、セリエAで最も優れたGKになれるだろう」と言明し、高く評価していることを強調した。

 さらに、「彼の体格や冷静さからすると、(フランチェスコ)・トルドに似ていると思う。とにかく私はスズキを気に入っている」と続け、フィオレンティーナやインテルで活躍し、セリエA通算349試合、イタリア代表キャップ数28試合を誇るトルドを想起させると語っている。

 それでは鈴木自身のお気に入りGKは誰だろうか。昨年12月の日刊紙『ラ・レプッブリカ』のインタビューで打ち明けている。

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