最新テクノロジーを用いたパルマのトレーニングとは?
前半戦を終えたスタッツでは、鈴木は、ゴールマウスに立った33人のGKの中で5位の59セーブ。首位に立つレッチェの正GKヴラディミーロ・ファルコーネの「63」に4本差のハイパフォーマンスだ。
1月5日に開催された第19節、アウェイでのトリノ戦では、昨年10月6日の第7節、ボローニャ戦に続く2度目のクリーンシートを達成。エリア内からシュートを放ったチェ・アダムスの決定機を2度も防ぎ、アディショナルタイムにはカロル・リネティのミドルシュートも弾き出すスーパーセーブで窮地を救った。
初めてリーグ公式のマン・オブ・ザ・マッチを受賞した鈴木は、「新年最初の試合、アウェイ戦で勝ち点1を得ることができた。自分たちの目標を達成できるように集中したい」と話した。その目標とは、もちろん残留だ。さらに、「とてもよく準備できたと思う。アダムスの動きについては、研究していたんだ」と述べた。
パルマは、テクノロジーを駆使したトレーニングを行っている。瞬間的に点灯するボタンを手で押すことで、動体視力と反射神経を鍛える「Neuotracker」というシステムを用いていることを明かしている。この最先端のトレーニングの成果が、トリノ戦で効果を発揮し、190cm・91kgの巨体からは想像できないような、敏捷力を見せている。
序盤戦、第3節のナポリ戦では、1点をリードしていた74分、ペナルティエリア外への不用意な飛び出しから、ダヴィド・ネレスに飛び蹴りを見舞って2枚目のイエローカードが提示され、退場が言い渡された。すでにメンバー交代を終えていたパルマは、CBのエンリコ・デルプラートがGKを務める事態となり、アディショナルタイムに2点を奪われ、1-2と逆転負けを喫した。
このときの鈴木のプレーは軽率で、それからの戦いに不安を感じさせるものであったが、ペナルティにより欠場した第4節のウディネーゼ戦を除き、リーグ戦ではすべての試合に出場。鈴木へのチームからの信頼は揺るぎないものとなっている。