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Jリーグ 5日前

「神戸で何かを成し遂げたとは…」FC町田ゼルビアに移った菊池流帆の本音。心を動かしたもの「一番はそこですかね」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by 藤江直人

「よっしゃぁーーーーーっ」ピッチ上で体現する菊池流帆の生き様

 大阪体育大時代は、ヘディングを見舞う刹那に発する、大音量の「よっしゃぁーーーーーっ」なる叫び声で有名になった。卒業時に唯一、オファーを受けたJ2のレノファ山口FCへ加入した2019シーズン。ルーキーながらリーグ戦35試合、2974分にわたって出場した軌跡で、神戸からの獲得オファーを手繰り寄せた。

 2020シーズンの後半戦から最終ラインに定着した菊池は、2021シーズンにはリーグ戦で37試合に出場。5ゴールをあげてJリーグ優秀選手に選出された当時は、自らの生き様をこんな言葉で表していた。

「苦しいときに歯を食いしばってプレーできる選手の代表として、僕がいると思っている」

 しかし、好事魔多しというべきか。開幕直後に負った左膝前十字じん帯損傷で2023シーズンをほぼ棒に振った菊池は、復活への思いを込めて背番号を「17」から「81」へ、語呂合わせで「はい上がる」に変えた昨シーズンも出場20試合。途中出場が大半を占めたなかで、プレー時間はわずか474分にとどまった。

 その間に神戸は史上6チーム目のJ1リーグ連覇を達成。昨シーズンは天皇杯との二冠を獲得した原動力のひとつになった堅守を最終ラインで体現したのはマテウス・トゥーレルと、今オフにJ2のV・ファーレン長崎へ移籍した山口蛍から次期キャプテンを託された山川哲史のセンターバックコンビだった。

 右サイドバックも経験した昨シーズンを含めて、菊池は不完全燃焼に終わった2年間をこう振り返る。

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