DF:菅原由勢(すがわら・ゆきなり)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年6月28日
所属クラブ:サウサンプトン(イングランド)
今季リーグ成績:17試合1得点1アシスト
今季からサウサンプトンでプレーしている菅原由勢も苦しいシーズンを過ごしている。
プレミアリーグ開幕から9試合連続でスタメンに名を連ねると、ブレントフォードとの第3節ではチームのシーズン初ゴールをマークするなど、スタートは上々だった。ところが初の出番なしに終わった第9節マンチェスター・シティ戦以降の12試合では3試合の先発に留まっている。
序列を下げた要因は守備全般でのクオリティ不足だろう。ディフェンスラインの背後にボールを出された際や逆サイドからのクロス対応が甘く、自軍ゴール方向に向いている状況でのボールロストからも失点に絡んでいる。三笘薫とマッチアップした第13節ブライトン戦は今季のワーストゲームの1つで、散々にわたって危ないシーンを作ってしまっていた。
彼のパフォーマンスが微妙なことには変わりないが、前提としてサウサンプトンのチーム状況が最悪ということにも触れる必要がある。プレミアリーグ第20節終了時点で勝ち点「6」しか稼ぐことができておらず、1つ順位が上の19位レスター(勝ち点14)にもダブルスコア以上の差をつけられている。このペースでは、リーグ史上最低勝ち点に終わった2007/08シーズンのダービー・カウンティの「11」を超えるかどうかというラインだ。
12得点はリーグワースト、44失点はワースト2位と攻守両面に大きな課題を残しており、監督がラッセル・マーティンからイヴァン・ユリッチに変わったところで、残留が厳しいことには変わりないだろう。
この状況でも、ファンのためにはプレミアリーグ残留に向けて戦う姿勢を見せなければいけない。そうした中で迎えた2025年の初陣となったホームでのブレントフォード戦で菅原は、ライバルのジェームズ・ブリーが前半に負傷したことで後半から出場。しかし、彼が出場してから4失点を喫し、試合終了間際には自らのボールロストで失点を招いた。
不調のチームと共に自信を失っていることは明らかで、この難しい状況を始まったばかりの後半戦で打開することはできるだろうか。