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クロアチアで経験した理不尽な環境と、それを乗り越えて得た自信
浦和レッズは9日、大原サッカー場で練習を行った。今季、コルトレイク(ベルギー)から完全移籍で加入した金子拓郎は練習後、「海外でチャレンジしてやってきたことっていうのは自分の中ですごいためになっているとすごく実感するので、それを浦和レッズの勝利のために活かしたい」と意気込みを語った。
北海道コンサドーレ札幌で3年半プレーした金子拓郎は、2023年夏にディナモ・ザグレブに期限付き移籍した。しかし、クラブはUEFAチャンピオンズリーグ予選敗退を受け、開幕直後の8月に監督を解任。「自分を連れてきたGMとかも全部替わって、練習すらできない。もうシュート練習をずっとやってるみたいな状況が2か月くらい続いた」と当時を振り返る。
苦しい時期を経験したことで、金子は「メンタルは一番成長したかなと思います。やっぱりきついこと、理不尽なことはたくさんあったので」と言う。それでも、10月30日のNKロコモティヴァ・ザグレブ戦では途中出場から1得点1アシストで逆転勝利の立役者となった。
この活躍を境に、金子はディナモ・ザグレブで居場所を確立した。「1回のチャンスをものにしたという自負がある。食事だったり言葉だったり、環境が全部変わった中でやってきたというのは、すごく成長につながったと実感している」と話していた。
コルトレイク(ベルギー)でのハーフシーズンを経て、1年半ぶりに活躍の場をJリーグに移す。最大のモチベーションは、浦和レッズでトロフィーを掲げることだ。
「一番の目標はリーグ優勝ですね」と言い切る金子は、「リーグ優勝のためにやっていれば、個人の(EAFF)E-1選手権(サッカー日本代表)だったり、クラブワールドカップもありますけど、そういうところ(結果)がついてくると思っている」と高みを見据えている。
(取材・文:加藤健一)
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