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“一気に評価アップ! Jリーグ“ブレイク”ランキング1~10位。2024年、最も市場価値を上げたのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

4位:山田新(川崎フロンターレ)

山田新
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年5月30日(24歳)
市場価値の上昇額:75万ユーロ(約1億2000万円/500%UP)
市場価値の変動:15万ユーロ(約2400万円)→90万ユーロ(約1億4400万円)
2024リーグ戦成績:38試合19得点4アシスト

 2024シーズンの川崎フロンターレは、J1リーグの戦いを8位で終えた。近年の川崎Fは鬼木達監督の下で圧倒的な強さを見せつけてきたが、2024シーズンは序盤戦から低迷。一時は16位とJ2降格圏寸前にまで順位を落としたこともあった。

 そのような1年間を通して苦しんだチームの中で、一筋の希望の光となったのが山田新。ユース出身の24歳は、最終的に得点ランキング3位タイの19得点をマークし、エースとしてチームをけん引し続けた。

 2022年6月に特別指定選手として川崎Fのトップチームに登録された山田は、同年8月3日のJリーグYBCルヴァンカップ・準々決勝第1戦のセレッソ大阪戦で先発デビュー。新型コロナウイルス拡大の影響でフィールドプレーヤーが足りず、緊急で巡ってきた出番だった。

 2023シーズンにはリーグ戦でも本格的に出場機会を得られるようになり、27試合で4得点1アシストをマーク。そして翌2024シーズンに、先述した通り覚醒のときを迎える。ゴール+アシスト「22」という成績は、チーム内でダントツの数字だ。

 市場価値の変動幅も凄まじいものがある。約1年前、山田の評価額は15万ユーロ(約2400万円)だったものの、現在は500%アップの90万ユーロ(約1億4400万円)。短期間で1億円の壁を悠々と超えていった。

 個人成績のインパクトを踏まえればさらに高値がついていてもおかしくなかったが、チームの低迷が若干のブレーキとなった可能性もある。「チームを勝たせる」ところまで山田の決定力が昇華していれば、市場価値の伸び率は異次元の数値を叩き出していたかもしれない。

 山田という男はどこまで進化を続けていくのだろうか。世界にその名を轟かせるようなストライカーにのし上がるためには、新シーズンの出来がカギを握っている。

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