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“一気に評価アップ! Jリーグ“ブレイク”ランキング1~10位。2024年、最も市場価値を上げたのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

7位:細谷真大(柏レイソル)

細谷真大
【写真:Getty Images】

生年月日:2001年9月7日(23歳)
市場価値の上昇額:60万ユーロ(約9600万円/60%UP)
市場価値の変動:100万ユーロ(約1億6000万円)→160万ユーロ(約2億5600万円)
2024リーグ戦成績:32試合6得点5アシスト

 柏レイソルの絶対的エースとして多くの期待を背負う細谷真大が、Jリーグ“ブレイク”ランキングの7位に入った。

 2024シーズンの柏は、最終節でJ1残留を確定させる綱渡りの戦いぶり。細谷もチームの不振に引きずられるように本来の輝きを発揮しきれなかったが、それでも自身の市場価値を引き上げることに成功している。

 柏ユース出身の細谷にとって、2024シーズンは重い責任がのしかかる1年だった。チームはJ1リーグ開幕からの10試合で3勝5分2敗とスタートダッシュに失敗。その後も勝ち点を落とし続け、残留争いに巻き込まれた。

 前シーズンに34試合で14得点をあげてJリーグ優秀選手賞を受賞した細谷も、なかなかゴールに恵まれず。個人成績は32試合6得点5アシストに留まり、得点数は前シーズンの半分以下に落ち込んだ。

 それでも、市場における細谷の存在感は増すばかり。約1年間の市場価値上昇額は60万ユーロ(約9600万円)で、上昇率は60%を記録。現在の市場価値は160万ユーロ(約2億5600万円)に達した。スタッツに表れないチームへの貢献度が、細谷の市場価値を押し上げたのかもしれない。

 前線の選手を評価する上での最も明確な基準は依然として得点数である。しかし、現代サッカーのストライカーは得点を奪う“だけ”で高い評価を得られるわけではない。最前線から仕掛ける精力的な守備や、スペースを作るオフザボールなどの能力はFWが備えるべき必須事項となっており、2024シーズンの細谷は得点以外の要素を高いレベルでこなしていたと言える。

 市場価値上昇を裏付ける良質なプレーを見せた23歳の若きエースは、2025シーズンこそ“心のクラブ”の柏をタイトル獲得に導くことができるだろうか。

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