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“一気に評価アップ! Jリーグ“ブレイク”ランキング1~10位。2024年、最も市場価値を上げたのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

8位:谷晃生(FC町田ゼルビア)

【写真:Getty Images】

生年月日:2000年11月22日(24歳)
市場価値の上昇額:60万ユーロ(約9600万円/150%UP)
市場価値の変動:40万ユーロ(約6400万円)→100万ユーロ(約1億6000万円)
2024リーグ戦成績:37試合32失点

 2024シーズンのFC町田ゼルビアは、クラブ史上初の舞台となったJ1リーグで優勝争いを演じ、多くの人を驚かせた。その町田を最後方から支えたのが、絶対的守護神の谷晃生である。

 退場処分による出場停止1試合を除くリーグ戦全試合でゴールマウスを守った男は、クラブの価値上昇に貢献しただけでなく自身の市場価値も大きく引き上げ、Jリーグ“ブレイク”ランキングで8位に食い込んだ。

 ガンバ大阪ユース出身の谷は、2016年4月に当時高校1年生ながらトップチームに2種登録された。2018シーズンには正式にトップチーム昇格。だが、G大阪では正ゴールキーパーの座を掴みきることができず、湘南ベルマーレやデンデル(当時ベルギー2部リーグ所属)への期限付き移籍を経験した。

 谷にとって潮目が変わったのは、2024シーズンに期限付き移籍した町田との巡り合わせだろう。前シーズンにJ2優勝を果たしてJ1初昇格を勝ち取ったクラブに活躍の場を求めた谷は、リーグ戦37試合に出場(32失点)。3位と大躍進を遂げた町田のゴールを守り続けた。

 クリーンシート総数は「18試合」で、堂々のリーグ1位。J1最少失点を誇った町田の守備力は、安定したセービングを披露し続けた谷の存在なくして実現しなかっただろう。

 2024シーズンの活躍に後押しされる形で、谷の市場価値は大台の100万ユーロ(約1億6000万円)に到達した。約1年前の金額が40万ユーロ(約6400万円)だったため、上昇率は150%にのぼる。谷の存在感は、自陣ゴール前だけでなく市場においても大きくなっていることが分かる。

 町田が悲願のJ1初制覇を達成するためには、2025シーズンから町田との契約が完全移籍に移行する谷がこれまで以上のパフォーマンスを見せる必要があるだろう。躍進を続けるクラブと共に、24歳の谷もより一層の進化を遂げる余地を十分に残している。

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