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“一気に評価アップ! Jリーグ“ブレイク”ランキング1~10位。2024年、最も市場価値を上げたのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

9位:野澤大志ブランドン(FC東京)

FC東京の野澤大志ブランドン
【写真:Getty Images】

生年月日:2002年12月25日(22歳)
市場価値の上昇額:60万ユーロ(約9600万円/300%UP)
市場価値の変動:20万ユーロ(約3200万円)→80万ユーロ(約1億2800万円)
2024リーグ戦成績:27試合32失点

 FC東京の若き守護神・野澤大志ブランドンが、短期間で市場価値を上昇させてJリーグ“ブレイク”ランキングの9位に入った。

 FC琉球とFC東京のユースで育成を受けた野澤は、FC東京U-18所属時の2018年9月にトップチーム2種登録を受けると、翌2019シーズンにはFC東京U-23の一員として、6月1日のJ3第10節・ザスパクサツ群馬(現:ザスパ群馬)戦でJリーグデビュー。その後、2020シーズンにトップチーム昇格を勝ち取った。

 いわてグルージャ盛岡への期限付き移籍(2021〜2022シーズン)を経験して逞しさを増した野澤は、2023シーズンにFC東京へ復帰。その直後は当時の正GKヤクブ・スウォビィクの控えだったものの、シーズン途中にレギュラーポジションを奪取すると、リーグ戦10試合でゴールマウスを守った(12失点)。

 2024シーズンはさらなる飛躍の1年となり、J1リーグで27試合に出場(32失点)。FC東京のゴールにカギをかける大役を担った。

 野澤の最大の持ち味は、抜群の反射神経を生かしたセービング技術。ペナルティエリア内シュートセーブ率はリーグ10位の「66.3%」だった。

 さらに秀逸なのは「38.8%」を記録したペナルティエリア内シュートパンチング率で、これはリーグ2位の数字だ。絶体絶命のピンチを救うシュートストップが冴えわたっていたことの表れである。

 約1年前、野澤の市場価値は20万ユーロ(約3200万円)だったが、現在は80万ユーロ(約1億2800万円)まで上昇。上昇率300%と、自身の市場価値を急激に高めている。

 2024シーズンの躍進を踏まえれば納得の伸び率だが、より一層の上昇曲線を描くためには何らかのタイトルをFC東京にもたらすような活躍が必要だろう。野澤はまだ22歳。より個人能力を高め、クラブを栄冠に導くための時間はたっぷりと残されている。

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