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選手登録不可のダニ・オルモ、一転してプレー可能に？

　選手登録不可だったバルセロナのスペイン代表MFダニ・オルモが、スペインスポーツ高等評議会（CSD）によって暫定登録が認められる見込みとなった。スペイン・スーパーカップ（スーペルコパ・デ・エスパーニャ）で勝ち進めば、決勝戦で同選手がプレーする可能性はあると、スペイン紙『スポルト』が報じている。

　オルモは昨夏、バルセロナに所属するデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンとウルグアイ代表DFロナルド・アラウホが長期離脱したことによる特例措置によって、ライプツィヒから引き抜かれた。そして、バルセロナ移籍後は複数の試合に出場していたが、新年早々に事態が急変する。バルセロナが新たな収入を確保し、昨年12月31日の期限までに書類を提出するという特例措置の条件を満たせなかったことで、ラ・リーガがオルモの登録を削除。規定により選手の再登録も不可能であるため、事実上オルモのプレー続行の可能性は消滅した。

　しかし、またも事態は急変する。バルセロナはオルモ問題の解決に向けてCSDに訴えを起こしたことで、同紙は「スペインスポーツ高等評議会は、少なくとも当面はオルモとパウ・ビクトルを登録するための暫定措置をバルセロナに与えるつもりだという。今後、CSDが正式な決定を下せば、両選手は再びラ・リーガに登録され、ハンジ・フリック監督の意のままになれることを意味する」とし、「CSDは数時間以内にオルモとビクトルの登録を承認する予定だ」と報じ、再登録される可能性を示唆している。それに備えて、バルセロナはアスレティック・ビルバオ戦の帯同メンバーに両選手を選出していた。

　とはいえ、同紙は「スペイン・スーパーカップ準決勝のビルバオ戦に出場できることを意味するものではない。バルセロナが決勝戦へ進んだ場合に両選手の出場の可能性を排除することを出来ないだけである」と伝えている。また、両選手の再登録は規定を覆すものであり、1度認めてしまうと規定の変更を行うという異例の事態になってしまうだろう。CSDは暫定的にバルセロナの申し立てを認めた後、今後は最大3ヶ月間かけて詳細に調査し、最終的な判決を下す見込みとなっている。