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プロでは通用せず…。消えた高校サッカーの元スーパースター10人。日本サッカーの中心になるはずだった才能たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:林丈統(はやし・たけのり)


【写真:Getty Images】

生年月日:1980年10月14日
出身高校:滝川第二高等学校
主な在籍クラブ:ジェフユナイテッド千葉、京都サンガF.C、大分トリニータ

 林丈統は、滝川第二高等学校のエースとして、スピードを武器に得点を量産した。1998年度の第77回全国高校サッカー選手権大会では得点王に輝いている。

 滝川第二は同大会で準決勝まで勝ち進んでおり、その中心には8得点を挙げた林の存在があった。特に準決勝の東福岡高等学校戦では、見事な直接FKを突き刺し、前年王者を相手に強烈な印象を残した。鋭い抜け出しと勝負強さで数多くのゴールを決めた林は、まさに高校ナンバーワンFWの名にふさわしい活躍を見せた。

 高校卒業後、1999年にジェフユナイテッド市原(現・千葉)に加入した林は、プロ1年目からリーグ戦17試合に出場して順調なスタートを切った。

 2003年から指揮を執ったイビチャ・オシム監督からも高い評価を受け、同シーズンにはキャリアハイとなる7得点を記録している。ただし、「スーパーサブ」としての起用が多く、先発としての地位を確立するには至らなかった。2006年、さらなる出場機会を求めて千葉を離れた。

 その後、京都サンガF.C.、ジュビロ磐田でプレーして2010年に千葉に復帰するも、J2でインパクトを残すことはできなかった。

 2012シーズン途中からは大分トリニータでプレー。昇格プレーオフで得点を挙げてクラブのJ1行きに貢献し、2013年に現役引退を引退した。

 プロとして一定の成功を収めた林だが、高校サッカーのスターとして多くのサッカーファンの記憶に刻まれている選手だっただけに、もっと飛躍していても不思議ではなかった。

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