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プロでは通用せず…。消えた高校サッカーの元スーパースター10人。日本サッカーの中心になるはずだった才能たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:森崎嘉之(もりさき・よしゆき)


【写真:Getty Images】

生年月日:1976年4月20日
出身高校:市立船橋高等学校
主な在籍クラブ:ジェフユナイテッド市原、水戸ホーリーホック

 第73回全国高校サッカー選手権大会は、市立船橋高等学校が圧倒的な強さを見せつけた大会だった。その中心選手として活躍したのがFWの森崎嘉之である。

 市立船橋は1回戦で熊本農業高等学校に4−0で大勝すると、その後も大量得点と堅守で勝ち上がり、ファイナルに駒を進めた。帝京高等学校との決勝戦でもその強さを遺憾なく発揮し、5−0で圧勝。森崎はハットトリックを達成し、大会通算8得点で得点王に輝いた。

 決勝での3得点のうち、2つがヘディングで決めたものだった。1点目はニアに飛び込んで合わせ、2点目はファーサイドでやや距離のある位置から地面に叩きつけて決めており、高さだけでなく巧さも感じさせるものだった。

 さらに、スルーパスでアシストも記録。足元の技術も兼ね備えており、優秀な選手が集う選手権の舞台でも別格の存在感を放っていた。

 高校卒業後、1995年に市立船橋のチームメートである鈴木和裕、茶野隆行とともにジェフユナイテッド市原(現・千葉)でプロキャリアを始めた森崎だが、当時のサッカー日本代表FW城彰二が在籍していたこともあり出場機会に恵まれず、2シーズンで戦力外通告を受けた。

 その後1997年に加入した水戸ホーリーホックでも目立った活躍はできず、横河電機サッカー部で1999年までプレーしたあと、現役を引退した。

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