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Jリーグ通イタリア人が厳選! 2024年Jリーグベストイレブン。意外な人選も!? 欧州から見た最高だった男たち

右サイドバック:濃野公人(のうの・きみと)

濃野公人
【写真:Getty Images】

生年月日:2002年3月26日
所属クラブ:鹿島アントラーズ
2024リーグ戦成績:31試合9得点0アシスト

 2024年Jリーグのベストイレブンに、この若きサイドバックが選ばれることを予想していた人はどれだけいただろうか? その問いに僕は手を挙げよう。実際、プレシーズンの段階で濃野について非常に高く評価し、「X」で彼が今シーズンの驚きの選手になるだろうと投稿していたからね。

 しかし、彼の活躍は僕の最も希望的な予想すら上回るものだった。リーグ戦31試合で9ゴールという成績は、攻撃的MFやセカンドストライカーでも十分に立派な数字だが、スピード全開でサイドを駆け上がり、絶妙なタイミングで攻撃に絡むサイドバックの選手が残したものだから、驚きしかないね。鹿島アントラーズは彼のプレーによって大きな恩恵を受けたよ。

 ただ、シーズン終盤の最も大事な時期に、濃野は怪我で離脱してしまい、チームの終盤戦がやや難しくなってしまったのは残念だった。

左サイドバック:初瀬亮(はつせ・りょう)

初瀬亮
【写真:Getty Images】

生年月日:1997年7月10日
所属クラブ:ヴィッセル神戸
2024リーグ戦成績:35試合0得点7アシスト

 左サイドバックに僕がチョイスしたのはヴィッセル神戸の初瀬亮。神戸はこの2024年シーズンにJリーグと天皇杯の2冠を達成した王者だ。

 初瀬は、まさに”アシスト製造マシン”と言える存在。優れたピッツァ職人が「マルゲリータ」「クアットロ・スタジョーニ」「カプリッチョーザ」といった美味しいピッツァを次々と焼き上げるように、初瀬も何度も見事なパスを繰り出し、チームメイトがゴールに繋げた。

 初瀬は2024年のシーズンをリーグ戦7アシストで終え、アシストランキングのトップである10アシストに迫る成績を残した。つまり、今季の神戸のフォワード陣が多くのゴールを決めることができたのは、初瀬のおかげでもあると言える。彼が僕のベストイレブンに選ばれるのも当然の結果だ。

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