38位:東京ヴェルディ
本拠地:味の素スタジアム(47,851人収容)
その他ホーム開催地:国立競技場(67,750人収容)
平均入場者数:20,976人
平均収容率:42.1%
今季のJ1リーグにおける「ベストチーム」はどこか。東京ヴェルディは間違いなくその候補に入ってくるだろう。
シーズン開幕前の評価では、東京Vを上位に予想する人は少なかった印象だ。昇格クラブということもあって、残留争いなど苦しい戦いを強いられることが予想された。
しかし、城福浩監督に率いられたチームは前評判を覆す躍進を見せる。
特に際立ったのが土壇場で見せた「勝負強さ」だ。Jリーグ公式記録によると、東京Vは76分から試合終了までの時間帯にリーグ最多タイの17ゴールを奪っている。そのうち8ゴールは後半アディショナルタイムに記録したものである。最後まで諦めず、チーム全員でハードワークを厭わない姿勢が、勝ち点を積み上げることに繋がったのだろう。最終的に東京Vは6位でシーズンを終えている。
最後まで勇敢に戦い抜いたチームには、素晴らしい後押しがあった。今季のホーム会試合の試合における平均入場者数は20,000人超に。その平均収容率は42.1%を記録している。しかし、J1ではワーストの数値となった。
この数字を後押ししているのは、横浜F・マリノスとの開幕戦やFC東京との「東京ダービー」だ。国立競技場で開催された横浜FM戦(1-2)では、53,026人が来場。味の素スタジアムで開催されたダービーマッチには31,746人が訪れた。その集客力を見ると、やはり「オリジナル10」の称号と歴史は伊達ではない。