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2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
40位:奈良クラブ
本拠地:ロートフィールド奈良(5,369人収容)
平均入場者数:1,879人
平均収容率:35.0%
収容率ランキング40位はJ3の奈良クラブとなった。
同クラブは、2023年にJリーグクラブの仲間入りを果たした。はじめてJ3に参戦した昨季は、リーグ5位フィニッシュとロケットスタートに成功。今季も引き続き躍進が期待されていたが、一転して苦しいシーズンを過ごしている。
参入2年目の今季は、リーグ開幕4試合を2分け2敗で消化するなど序盤から低迷。クラブは大敗を喫した第26節・FC今治戦(0-6)終了後に、フリアン・マリン・バサロ監督を解任した。その後も苦しい戦いは続き、一桁順位に上がることなく17位でシーズンを終えている。
JFL降格がちらついた時期もあり、昨季の結果をうけたファン・サポーターの期待に応えられたとは言い難い。しかし、それでもなおチームの勢いは衰えをみせていない。
今季リーグ戦におけるホーム開催試合の平均入場者数は1,879人を記録した。昨季は1,781人であり、100人近く増加していることが分かる。これによって収容率は33.2%から35.0%まで上昇した。
たった2%の上昇と言われてしまうとそれまでだが、この積み重ねが重要である。奈良はJ3に所属するクラブのなかでは最も在籍歴が浅いクラブであり、地道にファン・サポーターを増やしていくことがJリーグ定着に繋がるはずだ。
新しいクラブだからこそ、どんな歴史だって作ることができる。来季の奈良には「降格」の2文字とは無縁のシーズンを過ごし、さらなる高みへと突き進んでくれることに期待したい。